Webデザイナーとして転職するには「履歴書」「職務経歴書」「ポートフォリオ」が必要ですが、どんな書き方をすればいいのかわからない。とりあえずお手本が欲しいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、職務経歴書の書き方から転職エージェントが教えるNGポイント、書類選考の通過率がアップするかも!?なスキルシートの書き方をご紹介しています。
職務経歴書、スキルシートはテンプレートがダウンロードできるので、テンプレートを見ながら読み進めれば、より理解が深まります。
未経験の場合は、未経験でWebデザイナーを目指すための職務経歴書の書き方をご覧ください。
魅力的な職務経歴書に仕上げて書類選考を突破しましょう!
職務経歴書テンプレートダウンロード
スキルシートテンプレートダウンロード
- そもそも職務経歴書とは?
- 採用されるための職務経歴書チェックポイント
- 転職エージェントが添削!職務経歴書ビフォーアフター
- 職務経歴書のよくある質問Q&A
- 書類選考の通過率アップ!?スキルシート作成のススメ
- 未経験でWebデザイナーを目指すための職務経歴書の書き方
- まとめ
そもそも職務経歴書とは?
職務経歴書は、これまでどんな役割を担当して仕事をしてきたのかなど、自分の職務成果をわかりやすくまとめたものです。
採用担当者がチェックしている職務経歴書のポイントは以下の通りです。
- これまでどんな仕事をしてきたのか
- 企業が求めているスキルを持っているか
- ひとつのプロジェクトをどれぐらいの人数・期間で行ってきたのか
- 後輩や部下を指導した経験はあるか
- 転職の目的に整合性があるか
職務経歴書は履歴書と一緒に提出を求められることがほとんどですが、まれに職務経歴書の提出がアナウンスされてない場合もあります。
ですが、職務経歴書は履歴書と一緒に提出するか、面接の場に持って行った方がプラスになるケースが多いです。
なぜなら職務経歴書は、あなたがこれまでどんな仕事をしてきたのかをわかりやすく表すものなので、面接の場で口頭で説明するよりもどんな仕事をしてきたのか、どんなスキルがあるのかを面接官に理解してもらいやすいメリットがあるからです。
採用されるための職務経歴書チェックポイント
職務要約
職務要約は職務経歴書の中で、まず目にする部分です。
採用担当者は何枚何十枚と職務経歴書に目を通すこともあるので、要領を得ずダラダラ書いていても伝わりません。
流し見しても内容が理解できるようにするために、以下の3つのポイントを盛り込みましょう。
- どこの会社に入社したのか
- どんなことをしてきたのか
- その仕事によってどんなことを得たのか、アピールできるところはどこか
<職務要約記入例>
○○株式会社に入社し、記事メディアのWebデザイナーとしてサイトデザインの改修、UIデザイン監修、外部ライターの管理を担当しました。
また、自社イベントにて使用するパンフレットやチラシなど紙媒体のデザインも経験しています。
職務経歴
「何を」「誰と」「どれぐらいの期間で」「どのように」制作したのかを意識して記入します。
携わったプロジェクトの中で、自分が担当したのはどこなのかがしっかりと伝わる構成にしましょう。メンバーが複数人存在する場合は自分の担当職種にデザイナー(当人)などと記載するとわかりやすいです。
<職務経歴記入例>
得意分野
Webデザイナーとして何を得意としてるのかを記載しましょう。
<得意分野記入例>
- プログラミング
- イラスト制作
- サイト分析
- SEO
デザインコンテストでの受賞歴などがあれば記載しましょう。
デザイン力の証明になることはもちろん、社内の業務だけでなく、プライベートでも自主的にコンテストに参加するバイタリティをアピールできます。
入選や佳作の受賞も立派なアピールポイントです。
使用可能ツール
グラフィックソフトの使用経験はポートフォリオを見れば実力がわかりますが、コーディングのスキルは「HTML/CSS」「JavaScript」などとただ記載しているだけではどの程度の実力があるのかわかりません。手打ちができるのか、基礎知識を理解している程度なのか、自分のレベルをわかりやすい形で伝えましょう。
<使用可能ツール記入例>
- Photoshop
- Illustrator
- Dreamweaver
- Fireworks
- Sketch
- HTML(手打ち可能)
- JavaScript(ライブラリ使用)
- PHP(基礎知識)
ちなみに、コーディングの「手打ち可能」はどれぐらいのレベルですか?とよく聞かれますが、HTML/CSSの基本構造を理解していて、主要ブラウザで表示崩れなく構成するスキルがあれば手打ち可能と記載して問題ありません。
Dreamweaverなどのソフトを使ってのコーディングがマイナスになることはありませんが、基本構成を理解して使用していることを伝えられるとより評価につながりやすいです。
自己PR
これまでの業務を通して得た成果と、自身の強みや経験をどのように応募企業で活かせるのかを記載しましょう。
今後目指している方向性をしっかり述べることで、キャリアプランを明確に持っていることをアピールできます。
<自己PR記入例>
様々なクライアントに対して企画提案をしてまいりました。
ビジュアルを効果的に使用して端的にまとめた内容と構成にてプレゼンを行い、各社からも好評いただき大型案件の獲得も実現しました。
制作チームのリーダー業務を務め、メンバーの業務状況を把握しながら他チームとの業務調整なども頻繁に行いました。
また担当サイトの運営ではユーザーの好みなどを分析し、担当前より130%以上PVを伸ばし、広告効果も高いサイトへリニューアルすることができました。
これまでのデザイン、ディレクション業務の経験をさらに向上させていきたいと考え、月に一度社内外問わずクリエイターが参加できるプログラミング勉強会を開催し、今では参加者が50人を超えるほどの大きなイベントへと成長しました。
常に新しい技術に関心を抱き、自身のスキルを広げるための情報収集も心がけています。
転職エージェントが添削!職務経歴書ビフォーアフター
ここからは現役の転職エージェントがNGの実例をもとに職務経歴書の添削をします。NGポイントをチェックして職務経歴書をブラッシュアップしましょう!
職務経歴書ビフォー
NGポイント1.日付と名前の記入漏れ
職務経歴書の見出し右下には日付と名前を必ず記載しましょう。
日付は郵送であれば送る日の日付を。面接へ持参する場合は面接日を記載します。
名前は旧漢字も含めて正しいものを記載します。
NGポイント2.具体的な実績値の漏れ
ただ単に「改善しました」「売り上げアップしました」では、どれほどの効果があったのかを正確に把握できません。
業務において売り上げなどの数値が伸びた場合は、どれぐらい変化があったのか数値を載せましょう。
[NG]
「ユーザーにとって使いやすいことを第一に」をモットーに、既存アプリの大幅なUIデザインの改修に着手。リニューアル前と比べて売り上げを伸ばしました。
[OK]
「ユーザーにとって使いやすいことを第一に」をモットーに、既存アプリの大幅なUIデザインの改修に着手。リニューアル前と比べて120%売り上げを伸ばしました。
NGポイント3.ビジュアルの無い制作実績
文章だけではどんなサイトやアプリのデザインをしたのかがわかりません。
Webデザイナーとして業務に携わったのであれば、どんなデザインを担当したのかビジュアルの掲載も忘れずに。
NGポイント4.工夫した点やデザインのポイントなどの説明が不足している
デザイナーとしてこだわった部分や、どのように問題を解決したのか、どんな実績を上げたのかを記載します。
[例]
「毎日続けるフィットネス」をテーマに、見放題の動画コンテンツを配信。目玉コンテンツをわかりやすく配置しながら、運動時間とカロリー消費量を絡めて大きく表示することで運動に対するモチベーションを維持する仕組みを随所に盛り込んだ。
NGポイント5.掲載情報の不足
職務経歴書は3枚以内に収め、わかりやすく簡潔に作ることは大切ですが、あまりにも情報が不足していると中身のないスカスカの職務経歴書に見えてしまいます。
履歴書ではスペースが足りず収まりきらなかった自己PRをこの場で思う存分アピールしましょう。
これまでの仕事でこんな実績を上げた、日々デザイナーとして自主的に勉強していること、描いているキャリアプランなどをまとめましょう。小見出しをつけて見やすくするなど工夫することで採用担当者にあなた自身をもっと知ってもらうことができます。
[例]
【デザイン領域にとどまらない全工程を把握するスキル】
Webデザイナーとしてのデザイン領域だけでなく、要件定義~デザイン~コーディングまでの実制作すべてのフェーズにて経験を積みました。
ブランディングコンテンツからエンターテインメントコンテンツ、iPhoneアプリの開発まで幅広い経験とスキルを積んできました。
【ユーザーファーストに寄り添ったUI設計】
ユーザーにとっての使いやすさとは何か、メリットは何かを第一にとらえUI設計を行いました。
既存サービスのリニューアルではユーザーファーストを優先した改善を行うことで、利用継続月数が2.5ヶ月伸び、売り上げを120%伸ばすことができました。
職務経歴書アフター
NGポイントを改善すれば、職務経歴書はグッと見やすくわかりやすくなります。記入例を参考に作成した職務経歴書を見直してみましょう。
転職エージェントのワンポイントアドバイス
Webデザイナーの職務経歴書でもったいないのは「数字の記載がない」ケース。
「こんなデザインをしました、こんなデザイン賞を受賞しました」はWebデザイナーの職務経歴書では基本中の基本。
一歩先に行くためには、「デザイナーとしてどこに問題を感じ、それをデザインの力でどのように解決し、結果どれぐらいの成果があったのか」をしっかりと数字で表すことが大切です。
数字を記載することで単にビジュアルの面だけでなく、売り上げも意識した業務を行っていることをアピールできます。
[例]
・○○万PVのサイトのページ/セッションの改善をするためUIの改修提案からデザインカンプの作成、コーディングまでを担当しました。その結果、直帰率の改善と回遊率の向上によりPV数が120%伸びるという実績を上げました。
・20人近くのチームメンバーが仕事で達成感を持てるように、コミュニケーションを重要視し、ひとりひとりのスキルアップが図れるような気配りや責任感を持たせながら、プロジェクトを成功に導いていきました。その結果、売り上げ目標を○○○万円上回る成果を上げ、社内表彰を受けました。
職務経歴書のよくある質問Q&A
Q.そもそも職務経歴書は渡さないとダメ?
A.職務経歴書はこれまでどんな役割を担当して仕事をしてきたのかなど、自分の職務成果などをわかりやすくまとめたものです。
履歴書と職務経歴書の両方を提出してくださいと言われることがほとんどですが、職務経歴書の提出がアナウンスされてない場合でも、提出するか面接の場に持参した方が無難です。
Q.職務経歴書の形式は?
A.職務経歴書に決まった型はありませんが、A4用紙3枚以内に収めるようにしましょう。
あまりにも枚数が多いと、それだけで採用担当者が読む気をなくしてしまいます。簡潔にわかりやすくを心掛けましょう。
Q.職務経歴書は手書きの方がいい?
A.履歴書は手書きが多いですが、職務経歴書はPCで作成してください。
職務経歴書はビジネス書の一環としてとらえられるので、PCでの作成が必須です。
既定のフォーマットを使用することが明記されているなど、別途企業から指示がある場合はそちらに従いましょう。
Q.郵送?メール?当日持っていけばいい?
A.提出書類として指示されている場合は、郵送かWeb上での送付かは企業の指示に従いましょう。
必要書類として明記されていない場合でも、事前に送付するか当日念のために持参しましょう。
Q.自己PRシートと別にすべき?
A.基本的にはWebデザイナーの転職であれば「履歴書」「職務経歴書」「ポートフォリオ」の3種類で充分です。
プラスαとして後ほどご紹介する「スキルシート」があればなお良いですが、自己PRシートはわざわざ作成しなくても問題ありません。
履歴書に書き切れなかった自己PRや熱意を、職務経歴書に詳しく記載しましょう。
ポートフォリオの作り方については、転職に有利なポートフォリオの作り方と制作フローを参照ください。
Q.編年体形式とキャリア形式って?
A.入社してから現在までの流れを時系列で書かれたものを「編年体」と言います。どのような経歴をたどってきたのかが一目でわかるメリットがあります。
初めての転職や、転職回数が少ない人には編年体での記入がおすすめです。どれぐらいの期間でどんな仕事をしてきたのかを時系列で記載できるので、採用者がキャリアを把握しやすくなります。
時系列ではなく、職務内容ごとにまとめて書かれたものを「キャリア形式」と言います。
職種ごとにまとめることで、アピールしたい仕事を目立たせることができるメリットがあります。転職回数が多い、ひとつの会社への在籍期間が短い場合などはキャリア形式がおすすめです。
応募企業が求めている職種や経験を初めの方に記載することで、職務経験にまず目を向けてもらい、転職回数を目立ちにくくするのもテクニックです。
Q.自己PRを書くときのポイントは?
A.これまでの業務を通して得た成果と、自身の強みや経験をどのように応募企業で活かせるのかを記載しましょう。
今後目指している方向性をしっかり述べることでキャリアプランを明確に持っていることをアピールできます。
Q.情報を盛ったり削ったりは経歴詐称?
A.転職回数が多い場合、これまでの経歴を書くことに気がひけるかもしれません。
1、2社ぐらい少なく見積もって書いても…。そんなふうに考えて経歴を良く見せようと嘘を書いてはいけません。
経験社歴は雇用保険被保険者証と照らし合わせればすぐに判明します。
仮に入社できたとしても職歴詐称によって解雇につながる恐れもあります。情報を盛ったり削ったりすることは絶対にやめましょう。
Q.夜のお仕事経験は書いても大丈夫?
A.ホストクラブなど夜のお仕事も立派な職業ですが、職務経歴書には記載しない方が無難です。
空白期間が生まれてしまう場合には「接客業」と記載し、面接の場で業務内容について詳しく質問された場合は答えるとよいでしょう。
Q.業務内容が同じ場合は同上と書いてもいいの?
A.社名などは繰り替えしになっても「同上」で省略するのは避けましょう。職務経歴書は丁寧に心を込めてが基本です。省略は場合によって手抜きとみられることもあるので、繰り返しになっても省略せず記載しましょう。
Q.提出した後ミスが見つかったらどうすればいい?
A.ミスが無いよう見直して提出することは当然ですが、人間だれしも間違うことはあります。
記入欄を間違えた、誤字脱字があった。提出後にミスが見つかった場合は、採用担当者にミスがあった旨を連絡して指示を仰ぎましょう。
ミスのあった箇所を連絡すれば、企業の方でそこを踏まえて確認をしてくれる場合もあります。
再度提出することでカバーできる場合もあるので、焦るよりもまず連絡することを覚えておきましょう。
Q.会社概要はどれぐらい詳しく書いた方がいい?
A.会社概要には「会社名」「事業内容」「従業員数」を載せましょう。
事業内容は「ウェブサイト制作事業」「インターネット広告業」など一般的な記載方法で問題ありません。
従業員数は「どれぐらいの規模の会社で働いたか」を計る指標になります。
10人の会社で部長をしていた人と、1000人の会社で部長をしていた人ではそもそも部下を持った経験の有無やマネジメント経験に差が出ます。
大きい会社で働いたからといって必ずしも有利になるわけではありません。
企業が求める経験を持っているかを判断するために必要なので記載漏れのないように。
Q.数ヶ月しか在籍しなかった場合はどうすればいい?
A.在籍期間が短かい場合は時系列ごとに記載する「編年体形式」ではなく「キャリア形式」でまとめます。
キャリア形式は職種ごとに経験をまとめるので、在籍期間の短さを目立ちにくくできるメリットがあります。
応募企業が求めている職種や経験を初めの方に記載することで、職務経験にまず目を向けるのもテクニックです。
Q.社名を公開できない案件はどう書けばいい?
A.守秘義務などの理由により社名を公開できない場合は「大手通信会社」など伏せて記載しましょう。
もしもソフトの開発会社に勤めていて、その会社のコーポレートサイトに取引実績名や開発実績が公開されている場合などは社名を記載しても問題ありません。
Q.転職回数が多いときはどうすればいい?
A.転職回数が多い場合は、在籍期間が短い場合と同様に時系列ごとに記載する「編年体形式」ではなく「キャリア形式」でまとめましょう。
キャリア形式は職種ごとに経験をまとめるので、転職回数の多さを目立ちにくくできるメリットがあります。
応募企業が求めている職種や経験を初めの方に記載することで、職務経験にまず目を向けるのもテクニックです。
Q.退職理由は書いた方がいい?
A.転職回数が多い場合は書かずに業務内容のみを記載します。
たとえ会社都合だとしてもいくつも「会社都合により退職」の文字が並べばどうしても目につきます。面接時に簡潔に説明する程度にとどめておきましょう。
Q.離職してから空白期間が長い場合はどう書けばいい?
A.病気などでブランクができてしまった場合は、療養のために休職したが、現在は完治して業務には支障のない旨を記載します。
また、空白期間中にデザインスクールに通って資格を取るために勉強していた、などの理由があれば記載しましょう。
重要なのは何もせずダラダラと空白期間ができたと思わせないこと。休職中に何をしてきたのかを伝えましょう。
Q.副業の活動内容は書いてもいい?
応募する企業が副業を認めている場合は記載しても問題ありません。副業によって得られた経験やスキルをプラス要素としてアピールできればより魅力的な職務経歴書になります。
ただし副業が禁止されている企業では触れない方がよいでしょう。副業で得られた経験は本業の経験に絡めて話すことができれば無駄にはなりません。
Q.趣味で活動した内容は含めてもいい?
応募する企業に関係のある内容であれば記載しても問題ありません。イラストを描く趣味を活かして個展を開催した、デザインコンペに応募して入選したなどはプラス要素になり得ます。
ただし注意が必要なのは、あまりにも趣味の内容を充実させすぎないこと。
職務経歴に自信がないのかな?と解釈されてしまう恐れもあります。ほどほどにとどめておき、面接でアピールする方が得策です。
書類選考の通過率アップ!?スキルシート作成のススメ
職務経歴書は勤めていた会社の概要や略歴などを記載しますが、スキルシートはその名の通りどんなスキル(技術)があるのかをより詳しく端的に記載したものです。
スキルシートは何ができるかを端的に表しているため、採用担当者に実力を把握してもらいやすいメリットがあります。
作成が必須扱いになっている企業は少ないですが、書類選考の通過率がアップする可能性もあるので作成をオススメします。
スキルシートの書きかた
得意分野・PC/テクニカルスキル
Webデザイナーとして得意としている分野、ソフトウェアやプログラムなどのスキルを記載します。
業務内容
プロジェクト名、担当職種、メンバーを記載することで、採用担当者はどの程度の規模のプロジェクトでどんな作業を担当したのかを端的に把握できます。
こだわった点や得た成果を載せることができればなお良いです。
経験領域
これまでの経歴の中で経験した領域をチェックします。特筆事項があれば項目欄を追加して記載しましょう。
使用経験のあるソフト/プログラム
使用経験のあるソフト/プログラムについてバージョン、経験年数、評価を記入します。
評価の基準は「S:熟練/得意」「A:実務経験豊富」「B:実務経験あり」「C:勉強中/得意ではない」の四段階に分かれています。
自己評価で自身のスキルをチェックしましょう。
自己PR・保有資格
これまでに得たスキルや開発経験、今後の目標、キャリアプラン等をアピールします。職務経歴書と記載内容が似通ってしまう場合は、より技術寄りの内容にするとスキルシートでのアピール内容に整合性がとれるためプラスになります。
保有資格についてはやみくもに記載してもプラスにはなりません。合格者の多い中級程度であれば特に記載しなくても問題ありません。
資格にもよりますが、1級~2級など「その資格を取るために並外れた努力と知性が必要と判断できる場合」はアピールポイントになるので忘れずに記載しましょう。
未経験でWebデザイナーを目指すための職務経歴書の書き方
職務経歴書を書き始める前に
未経験でWebデザイナーを目指すことは険しい道を進むことが予想されますが、大前提として「デザインが好きだからWebデザイナーになりたい。でもまだ何も作ったことがありません」では選考の土俵にもあがれません。
未経験である以上、業務としてデザインを行ったことがないのは仕方のないことですが、応募者のデザインスキルを判断できる材料がゼロでは、採用担当者は書類選考を通過させることはないでしょう。
まず最低限やることとしてはPhotoshopを使ったWebサイトのデザインを作成することです。
作成するサイトは架空のサービスや商品でも構いませんが、応募する企業と近しい分野のデザインだとなお良いです。応募する企業の制作実績などを調査して、どんなテイストが合いそうか意識するだけでもプラスになります。
次に、デザインしたサイトを実際にくみ上げてサイトの形に仕上げることが必要です。
Dreamweaverやテキストエディタを使ってHTML/CSSにてまずは1つサイトを完成させることが未経験からスタートするための必要材料です。
もちろん応募する企業によって「未経験」に求めるハードルも違いますが、サイトを1つでも完成させることで応募できる企業の幅が広がることは間違いありません。
気を付けるべき2つのポイント
未経験でWebデザイナーを目指す場合、採用されるための職務経歴書チェックポイントでご紹介したような制作実績を記載できません。
営業職などを経験した場合、無理やり業務内容をクリエイティブに寄せる必要はありません。職務経歴はこれまでの企業で行ってきた業務内容を端的にまとめて記載します。
未経験でWebデザイナーを目指す場合に気を付けるべきポイントは以下の2点です。
制作意図
まずはひとつサイトを作ってみることが必要とお伝えしましたが、サイトのデザインが完成したら、なぜそのデザインをしたのか「制作の意図・ターゲット・こだわった点」は必ず載せましょう。
Webデザイナーという仕事は自分の好きなものを作れる芸術家とは違います。自社や受託案件に関わらず問題点が存在し、それを解決するためにデザインを行うことがWebデザイナーの役割です。
たとえ架空のWebサイトを制作したとしても、どんなターゲットに向けて、どんな問題点を解決するためにデザインを行ったのかがしっかりと説明できれば、一定の評価につながる可能性があります。
要は、単に趣味ではなく仕事にするために何を意識して実行したかがとても重要なポイントです。
なぜWebデザイナーを目指すのか
未経験職種への転職では必ず聞かれる質問ですが、「なぜWebデザイナーを目指すのか」をしっかりと答えられるように自分の中でまとめておかなければいけません。
実際にいらっしゃった未経験者の志望理由を例としてご紹介します。
『長らく使用していたサイトがあり、リニューアルのたびにユーザーにとって使いやすい設計やデザインに生まれ変わっていった。そういったWebサイトの変遷を見て、デザインの力で問題を解決できるWebデザイナーという仕事に魅力を感じ目指すようになった。』
単に昔からデザインが好きだったから、では理由として弱いです。具体例を交えることでデザインに対する理解や目指すモチベーションがうかがえるのでプラスに働きます。
その場合は具体的なサイト名を載せても問題ありません。実際のサイト名を出すことで応募者がどんなところに観点があるのかを判断する材料にもつながります。
今の仕事を辞めてまで未経験の職種にチャレンジするということは、相当な決意があるはずです。Webデザイナーを目指すきっかけや熱意を職務経歴書にぶつけましょう。
まとめ
書類選考を突破するためのWebデザイナーの職務経歴書の書き方をご紹介しました。
情報を端的にまとめることは前提条件ですが、Webデザイナーの職務経歴書は成果物であるビジュアルの提出が重要です。
採用されるためのチェックポイント、転職エージェントが教えるNGポイントを見直して職務経歴書をブラッシュアップしましょう。
こんな書き方でいいのか、私の経歴の場合はどうやって書けばいいの?
職務経歴書の作り方に迷う、アドバイスが欲しいときはCREATIVE VILLAGEの転職サポートにご相談ください。
Web業界に特化したエージェントが職務経歴書の添削はもちろん、応募企業が求めている人物像までアドバイスします。