デザイナーにとって、多くのプロジェクトでチーム全体が一丸となって進むことはとても大切です。しかし、場所や経験レベルが絡み合う複数のメンバーの中でデザインファイルが属人的になってしまう事は進行に大きなダメージを与えてしまいます。Figmaはそれを避けるツールの1つであり、Webデザイナーの方々にとって欠かせないものとなっています。
そこで、「デザインファイルを属人化させないFigma活用・コラボ方法 Part 1」では、未経験から始める方にも親しみやすくチーム全体でデザインを共有できるFigmaの奥深さを、ロンドンに拠点を置きながらフリーランスのプロダクトデザイナーとしてご活躍中の「キャシさん」にお話しいただきました。
この記事で得られる学び
- デザインファイルを属人化しないためのヒントが得られる
- チームでプロジェクトを行うためのスキルを身につけることができる
- Figma活用の幅を広げるための知識が身に付く
- 1. デザインファイルを属人化させないFigma活用・コラボ方法 Part 1
- 2. 登壇者紹介
- 3. デザインファイルの属人化について
- 4. 属人化を解決するために大事な3つのこと
- 5. 気をつけたいこと
- 6. 質問コーナー
- 7. まとめ
1. デザインファイルを属人化させないFigma活用・コラボ方法 Part 1
デザイナーの方々にとって現在人気を集めている「Figma」。個人の活動だけではなくチームで進めることが多いデザイナーにとって、多様なメンバーが一丸となって作業するプロジェクトでデザインファイルの属人化を防ぐことはとても大切です。今回の「デザインファイルを属人化させないFigma活用・コラボ方法 Part 1」では、そんなプロジェクト進行に関して悩みを抱えている方や、これからチームでプロジェクトを進めようとしている方にとっておすすめのデザインファイルの共有方法を、ロンドンに拠点を置きながらフリーランスのプロダクトデザイナーとしてご活躍中の「キャシさん」に実例を含めて教えていただきました。
2.登壇者紹介
キャシ 氏
プロダクトデザイナー/Figma Community Advocate
Figma Community Advocateとして、Figmaの魅力を発信する勉強会やセミナーで多数登壇。
3. デザインファイルの属人化について
なぜ属人化するのか。
今回、チームで作業する際に注意したいことの一つとして属人化しない方法をお伝えさせていただきますが、その前になぜ属人化が発生するのかについて考えてみたいと思います。原因は色々考えられますが、主に「何となく作業している」「一部だけで暗黙の了解」「疑問・質問を放置」の3つだと認識しておいてください。まず、デザインファイルを毎日触る中で、自分ルールが形成されてしまうケースがとても多いです。それを周りに共有しないまま、自分ならではのルールやフローで何となく作業してしまう。さらにそれを周りの一部だけで運用し始めると、さらに属人化は進んでしまいます。メンバー内だけの暗黙の了解で作業してしまい、そのうち他のメンバーが疑問や質問を投げかけられなくなり、属人化が進んでしまうという場合がとても多いのではないでしょうか。