トレンドが急速に変化するWeb業界での、生き残り戦略とは? 今回は、2021年10月27日開催された“Web黎明期を作ってきたクリエイターたちのキャリア変遷から考える 「Webキャリアの作り方」”のイベントレポートをお届けします!

この記事で得られる学び

  • プライベートでもWEBを使った情報発信を欠かさない。学生時代から、HPやコミュニティ作成の経験がある人が多数
  • 好奇心の赴くままにキャリアを変化させる。様々な職種を経験し、仕事の幅を広げる。
  • 日常的な情報収集は必要不可欠。インプットの量によって、成果物が変わる。

1.Web黎明期を作ってきたクリエイターたちのキャリア変遷から考える「Webキャリアの作り方」

トレンドが急速に変化するWeb業界では、今まで使っていた技術を1年後にはまったく使わなくなることも珍しくありません。いま、業界の第一線で活躍している先人たちはどのようにキャリアを始め、どのように業界で頭角を現したのか。 実際に業界の第一線で活躍する二人をお招きして、学生時代のエピソードからキャリアの細部に至るまでを深堀りしながらお話しいただきました!

2.登壇者紹介

坂本 貴史氏
坂本 貴史氏
株式会社ドッツ スマートモビリティ事業推進室 室長
グラフィックデザイナー出身。2017年までネットイヤーグループ株式会社において、ウェブやアプリにおける戦略立案から制作・開発に携わる。主に、情報アーキテクチャ(IA)を専門領域として多数のデジタルプロダクトの設計に関わる。UXデザインの分野でも講師や執筆などがあり、2017年から日産自動車株式会社に参画。先行開発の電気自動車(EV)におけるデジタルコックピットのHMIデザインおよび車載アプリのPOCやUXリサーチに従事。2019年から株式会社ドッツにてスマートモビリティ事業推進室を開設。鉄道や公共交通機関における MaaS 事業を推進。
森田かすみ氏
森田 かすみ氏
有限会社アップルップル デザイナー
三重県出身、1993年生まれ。専門学校では絵本専攻を卒業し、新卒でWeb制作会社に入社。5年ほどHTML/CSSを中心にフロントエンドエンジニアとして受託業務を経験し、現在はプロダクトのインハウスデザイナーとして勤務している。プロダクトのUI改善/サイト改善/イベントの企画/ノベルティ作成などを担当。

3.坂本さんのキャリア変遷

意外な職種からスタート

まずは坂本貴史さんのご登壇から。現在、情報アーキテクチャやUXデザインを専門領域とする坂本さんのキャリアのスタートは、意外にも“印刷会社のグラフィックデザイナー”。学生の頃に初めてインターネットに触れて興味を持ちつつ、印刷会社のJDSでグラフィックデザイナーに。仕事のなかでHP作成業務に携わり、使うツールが増えていき、その経験を活かしてWeb専業の会社に転職を果たします。

ロールモデル不在で学びを「外」に求める

東京に上京すると、仕事はWebのデザインからディレクションがメインに。ネットイヤーグループに転職し、Webディレクターの肩書で情報設計に携わっていた頃に大きな転機が。 「自分がいた組織のメンバーが辞めてしまって、自分にとってのロールモデル、教科書的な存在がいなくなってしまったんです。それで自分の教科書みたいなものを外に求めて、ブログを公開したりソーシャルネットワーク上でつながっていくうちに、講演や執筆活動をする機会をいただけるようになりました」

それから坂本さんは日産自動車に入り、人生初のインハウスに携わることに。そこで得た様々な経験を活かし、現職であるモビリティ事業のコンサルティングへとキャリアを転換させてきました。

“ウェブの建築家”からの学び――Web先駆者に共通する特徴やメッセージは?

坂本さんは、2019年から「Era Web Architects」というプロジェクトをスタート。Web業界は、自分のしたことがすぐに更新されてなくなってしまい、なかなか実物や現物が残っていかないのが特徴。このプロジェクトは、Web黎明期を支えた先駆者たちの声や写真をアーカイブしていこうという取り組みです。 その企画のなかで、坂本さんはWeb業界の先駆者たちの興味深い共通点や、特性に気付きます。

Web先駆者に共通する5つの特徴

一つ目は、「子供の頃からPCに触れて興味を持っている」こと。PCに触れる機会は、ほとんど皆が経験していました。

二つ目は、「留学などの機会や何かの大きな出来事が、その後の選択につながっている」こと。例えばWebマーケティングコンサルタント住太陽さんは、怪我をして入院したときにできることを探して、Webに出会ったそう。

三つ目は、「インターネットやWebとは、たまたま出会っているにすぎない」」こと。インターネットで一攫千金を狙うといった人は皆無。たまたまこれから伸びる業界、というイメージで始めた人が目立ちました。

四つ目は、「今とは真逆な環境や仕事に興味がある」」こと。これからしたいことを伺うと、「農業をするかも」など、多くの人が今している仕事からほど遠いことを回答。知的好奇心の幅の広さが、Web業界を担う人の特徴なのかも知れません。 「いま20歳なら何をしていますか?」という質問の回答にもその傾向が顕著に出ていて、デザイン・ストラテジストの井登友一さんは「色んな人や情報に触れたい。留学もしたい」、専修大学ネットワーク情報学部の教授を務める上平崇仁さんは「誰も行きたがらない辺境の地にも行って楽しんでみたい」と回答。デザイナーの長谷川泰久さんは「YouTubeやTikTokかなにかで情報発信は必ずしている」というように、未体験ゾーンに対しての願望も聞こえました。 デジタルの中で構想を実現していくときに、自分自身の経験がとても活きてくることが実感として分かってくると、そういった経験を買ってでもしたい、という欲に収束していくようです。

五つ目は、「インターネットやWebのオープンな世界で、技術を活用していく場を模索している」」こと。たとえばUXコンサルタントの奥いずみさんやデジタルプロダクトデザイナーの矢野りんさんは、インターネットは“手段”として捉えていて、それをどこで活かすかを模索していました。 「いま20歳なら何をしていますか?」という質問に、Web UIリサーチを担うカンソクインダストリーズ代表の原一浩さんは「人を集められるプラットフォーム的なものを探しつつ、YouTubeの配信をします」と回答。原さんは20歳くらいの頃にメルマガを配信していて、Webコミュニティのようなものを自身で立ち上げた経験が。みなさん、若い頃からコミュニティを立ち上げたりして、ネットワークの効果を最大限に使って活動していたという共通点が見えました。

Webやインターネット業界へのメッセージ

Webやインターネット業界に対してどう思うかという質問に対しては、それぞれの個性が色濃く出ました。 Web設計屋ARCHIT代表・安藤直紀さんは「いつか自分も後続の糧になるときがくる。その日のために、後続を支えられる背骨をつくっておいてほしい」。フリーランスでコンサル、サイト設計、本の執筆と数多くのプロジェクトを手掛けるこもりまさあきさんは「継続は力なりと伝えていきたい」、エンジニアの中村亨介さんは「基礎をちゃんと勉強しよう」といった、一度基本に立ち返る回答でした。

一方でインフォメーションアーキテクトの平野秀幸さんは「Webは文化をつくれる。新しい文化を一緒につくろう」と、Webの可能性の広さに着目。モバツイを開発した藤川真一さんは「時代の変化のときに保守的にならないで欲しい」、情報アーキテクトの石橋秀仁さんは「社会への影響や公共性に意識を向ける業界人が増えてほしい」と、新たな創造に目を向けた回答が出ました。

4.森田さんのキャリア変遷

アメリカ生活で感じた不自由さと、Webとの出会い

続いては森田かすみさんの登壇です。森田さんがWebと出会い、HPを作ったのはなんと弱冠小学4年生。お父様の仕事の都合で、アメリカで暮らすことになったのが転機でした。

「日本を離れ、友達と離れるのが寂しくて、小学4年生くらいからWebサイトを経由して交流を始めました。MicrosoftのMSNメッセンジャーという、現在のFBのチャットのようなツールを使ってやりとりをしていました。初めてジオシティーズというサービスを使って簡易的なWebサイトを作ったのもこの頃です。 当時は、わからないことがあるたびに電子辞書で調べたり、友達に毎回聞いたり、それでもニュアンスがうまく理解できないこともあって、言語が理解できない不自由さのストレスを感じながら毎日を過ごしていました。 私が社会人になってから、Webアクセシビリティやユーザビリティ等の分野に興味を持ち始めたのは、このとき不自由に感じた体験が大きく影響していると思います」

演劇部で知った「協力することの楽しさ」

中学1年生のときに日本に帰国した森田さん。アメリカ滞在時代にはずっと絵を描いていて、中学3年生からはデッサンを1年間勉強、高校は絵画を学べる学校を選択。高校生活は絵画一色になるかと思いきや、思わぬものにはまることに。

「友達に誘われて演劇部に入部しました。タイミングが良かったこともあり、3年連続大会に出場することができたり、開催地区の代表として全国大会に出る機会をいただいたり。 それまではずっと一人で絵を描いていましたが、部活で脚本・演出を担当して、初めて他の人と協力して作品をつくるチャンスをもらいました。役者に演技指導をしたり、照明や音響さんと演出について話し合ったり、予想外なアイデアが出てきたりして。人と協力して何かをつくることが楽しいということを初めて知ったときでした。今の仕事も、デザイナー、ディレクター、エンジニアと共同で制作していくので、演劇部のときの経験が今に活きていると思います」

時代の流れとともにキャリアが大きく変化

高校卒業後は、イラストレーション学科のある専門学校に入学し、ポートフォリオを作る授業で再びWebサイトを制作。 「勉強するなかでhtmlのlang属性を知り、アメリカでの生活で言語で不自由を感じたことを思い出し、世の中に貢献できるかもと思い適切にマークアップすることに価値を感じ始めました」

この頃に学校の先生からWeb制作会社を紹介されて、Web制作が仕事になることを認識し、学校卒業後は現在お勤めのアップルップルへマークアップエンジニアとして入社し、CMSの公式テーマの開発に携わることに。 「時期としてはちょうどHTML5やCSS3、レスポンシブウェブデザインなどが主流になり始めたときで、新技術を取り入れて公式テーマに反映していました。公式テーマをベースにサイトを作るユーザーが多く、自分がより適切な状態でコーディングすることで世の中に良いコードが増えていく、とも気づきました」 仕事をしていくなかで、印象的だったことがWebアクセシビリティ対応だったそう。

「業務でWebアクセシビリティ対応を経験するなかで、WCAG(Webコンテンツアクセシビリティガイドライン)を知り、マークアップ以外のWebユーザビリティに関する知識を得て、Webアクセシビリティとしてユーザビリティに興味を持ち始めました」 それと同じ年に、依頼を受けて全国各地でマークアップに関するセッションを始めるように。それから、Webユーザビリティの知識を広い範囲で活かしたい、またデザインについて考えることが自分の成長にもつながると感じ、プロダクトデザイナーへ転向し現在に至ります。

5.パネルディスカッション

パネルディスカッションでは、事前に用意した質問に対してお二人から回答していただきました。年代、キャリアが異なる二人の意見に注目です。

未経験から入社するならインハウスor受託会社?

Web業界でまことしやかに話される、「Webキャリアは受託会社から始めたほうがよい」説。実際のところはどうなのでしょうか?

坂本さんはこの意見に肯定的。 「受託は業種や業界に関係なく仕事を受けるので、経験値の幅の広さが勝っていると思う。自分がどんな仕事にどう対応できるのかを知るにはいいと思います。 インハウスといっても大小あると思うので一概に言えませんが、事業会社に初めから入る人は、プロパーで長く会社に居続けるケースが多く、他社でどうしているかを知らないことのリスクはあるなと感じます。変化に適応していく筋力を鍛えるうえでは、受託会社を先に経験したほうが良いように思います」

受託会社でキャリアを積んできた森田さんは「受託の仕事は、例えば色々な業種のWebサイトをつくることができる楽しさがありますよね。ただ、事業会社に行くとチームでデザイナーと組めるので、より大きな規模の仕事ができるかも」 とのこと。インハウスか受託会社か――自分が養いたい能力をどこでつけられるかを注視して決めていくと良さそうですね。

どうしたらUI/UXデザイナーになれますか?

常にトレンドが変化していくWeb業界。Webデザイナーがもっと活躍の幅を広げ、UI/UXデザイナーを志したいときにはどうすればよいかという問いには、坂本さんが「鍵は提案力」という意見を。 「Webデザイナーから見た時に、UIデザイナーって、アプリのデザイン、ソフトウェアのデザインを担当する人のことを指していると思うんです。Webデザインも概念的にはUIデザインなので、あまりそこは分けて考えなくてもいいのかな。 UXデザイナーは、デザイン業務の中でも企画や調査が含まれる仕事を指していることが多いので担当領域が変わってくる。どういうことをすれば自分たちの領域がもっと良くなるのかという提案力をつけて、提案していくことが必要になると思います」

Web業界の「肩書き」問題

プロダクトの幅が多岐にわたるWeb業界では、肩書を自分で決めてその仕事しかやらないでいると、仕事の幅が狭まってしまうことも。お二人は、肩書をどうしているのでしょう。 Webサイト制作等だけでなくチラシ作成なども行う森田さんは、Webという文言は付けずに肩書を「デザイナー」としているのだとか。

坂本さんは、「大事業会社だと、スキル=組織となり、自分のスキルの幅を広げるためには部署の仕事の枠をはみ出なければならないか、ハレーションが起きることがある」と、組織内で肩書きや仕事の幅を広げる難しさを指摘。坂本さんはその壁に当たったとき、新たなポジションを作って対応したそうです。

成長に欠かせない、情報収集の仕方

キャリアを磨いていくのに欠かせない情報収集。二人はどこから情報を得て、どのように活用しているのでしょうか。

森田さんは「情報収集の量によって、成果物が変わる」と実務で実感。 「適切な情報をできるだけ多く集める。そうすることで、アウトプットの質も結構変わってきます。自分が欲しい情報を取りに行く努力が必要ですよね」 膨大な情報の転がっているインターネットから情報を得ているのかと思いきや、入手源は意外にもアナログ。 「情報収集のために本はよく読みます。今はSNS上でも多くの情報が存在しますが、たとえばTwitterにある情報だと発信者の思想や主観が入っていたりする。本は、編集者のチェックが入っているのでその傾向が弱く、言葉が適切で好き。お勧めの本を一部ご紹介すると、木浦幹雄さんの『デザインリサーチの教科書』。あとは、セミナー参加もおすすめ。井登さんの『UXデザイン連続セミナー』はとてもためになりました」

坂本さんも、本から情報を得ることの有効性を指摘。 「セミナーをしているなかで、よく『体系的に学ぶ機会が少ない』という声を耳にしますが、体系的なものを学ぶには、本が一番効果的。SNSだと情報が散在しているので、見ていいねを押して忘れていくみたいな。実際に情報を血肉にするには、本を読んで時間をかけるのが良いかもしれない」

6.質問コーナー

最後に、参加者から事前に募った質問に答えていただきました。

Q.ノーコード開発は進んでいくと思いますか?

海外ではスモールビジネスをしている方を中心に既に進行している様子。その中で、デザイナーとして求められ続ける価値はなんでしょう。 ※ノーコード開発…コードを書かずにWebサイトやアプリケーションを構築する開発スタイル。今までエンジニアがコードを書いて構築する必要があったWebサイトやスマホアプリが、ほぼ誰でも簡単に開発できるようになるとされている。

これには「ハイブリッドに進んでいくと思う」という坂本さん。 「当面はノーコード開発が進んでいくと思います。ただ、ハイブリッドだと思うんですよね。どちらか一方だけになるということはないかなと思う。 そのときのデザイナーの価値っていうと、このテーマだけでも一晩飲める(笑)。『想像していることを具現化する』ことがデザイナーの一番の価値だと思います。ツールが発達するとそれを利用してできることが増えるとは思うけれど、こうしたいなっていうイメージを作れる能力はまた違う」

森田さんもノーコード開発は進んでいくとし、デザイナーに求められる価値については「魅力を足すこと」と回答。 「デザイナーの価値としては、写真の選定、説明文、UXライティングはデザイナーが選択して、魅力的なところを足してあげるっていうのが提供できることだと思います」

Q.もうすぐ30歳。Web業界では1年半働いていますが、ディレクターやマーケターのような職種ではないので、次の転職先が決まらず悩んでいます。Webマーケティングや広告の分野で働くのは遅いでしょうか。また、今後どのような経験やスキルを身に着けておくと役に立つでしょうか。

この質問に、二人とも「遅くない!」と強く明言してくれました。 「遅くないと思いますね。得たい対価の量で判断をするならば、ネックはあるかも知れないですが」とおっしゃる坂本さん。 森田さんの周りには、20代後半からWeb業界に入った人や、30代で前職の経験を活かして前職に近い事業のデザイナーになる人もいたとか。これまでの強みを活かせると、よりよいキャリアが開けそうです。

Q.今後どんなスキルや経験を身に着けておくと役に立つ?

坂本さんは、デジタル技術がどのようにビジネスで使われているかを知る「マーケティング視点」がとても役に立つと回答。森田さんは「日常で目にすることや体験することを日常的に蓄積しておくこと」と、インプットを繰り返すことの大切さを説きました。

Q.テクノロジーが進化し、ノーコードやCMS機能を持ったWebプラットフォーム(例、shopify、Webflow、Hubspot etc.)などが出てきた。今後Web制作側でも求められる役割やスキルがドラスティックに変わると思うが、10年、20年後のキャリア形成はどう考えている?

坂本さんは、「個の力」が重要になってくると回答。 「組織ではなく個の力が重要になるはずです。個でどこまでできるのか、できるネットワークを持つことが重要だと考えます。なので、今よりもどの職種も個人事業主というカタチで働いていくことになる、働きやすくなる気がします」 森田さんは、インハウスが秘めている可能性を指摘。

「企業が気軽にシステムを導入できるようになり、インハウスのデザイン部門や制作部門が活発になって、事業会社で働くというキャリアの道も選択肢として増えていと思います。 一方で、制作会社はスキルとしては作るだけではなく、いかに適材適所にツールを提案し、より顧客に寄り添うことや継続した運用が続く仕組みづくりの提案がシステム面でも求められるのかなと感じています。その反面、企業によってはプロとしての技術面のスキルに期待が高まることもあると思います」

7.まとめ

1990年代のWeb黎明期を支え第一線を走り続ける坂本さんと、1993年に生まれWebの変化に持ち前の好奇心を活かして地道に、そして柔軟に適応してきた森田さんのお話しはとても勉強になることばかり。質問コーナーではすべての質問に答えきれずに後で書面回答を行うほど、密度の濃いセミナーに! 今回のお二人のお話を参考に、今後の自分のキャリア形成に活かしていきたいですね。

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株式会社クリーク・アンド・リバー社
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